余った日本酒

某道場の頂き物の日本酒が廻りまわって小生の部屋にあったりする。年末、春先、と、小生の部屋が宴会場になる度に持ち込まれ、呑み切られず或いは開けられさえせずに終わったものが並んでゆくのである。
が、小生、激しく酒に弱い。日本酒だとお猪口一杯でかなり良い気分になってしまう。とてもじゃないが自分独りでは呑み切れない。料理もしないので料理酒としての使い道も無い。かくして、台所の片隅に一升瓶が2、3本並んだまま、酷暑の季節を迎える事になる。元々が贈答品なので結構良い酒なのである。それがただただ暑さの中に放置プレイなのは、もったいないの極致である。が、ここまで放置したものをまた誰かに呑ませると云うのも気が退ける・・・
なんて事を愚痴る小生に、畏友H氏が一言。


『風呂に入れて酒風呂にする!』


呑む事しか頭に無かったし、一人暮しでユニットバスなので専らシャワーで済ませていたのもあって、風呂と云う発想が湧かなかった。他に消費するあてもないので、半分程空いていた『伝衛門』で試してみたら、これが中々に良い。浸かっている時のほのかな酒の匂い、ぬる湯の温かさと微妙なスースー感の入り混じった不思議感・・・
ちょっとびっくりしたのは、湯上り時の発汗量の少なさである。普通のぬる湯での湯上り時より汗が少ない気がする。ま、気化アルコール分で酔っ払ってるだけなのかもしれないが、少なくとも悪い気分では無い。

そんな訳で『伝衛門』は2日で使い切り、ここ数日は『男山』風呂なのである。字面だけ見ると何だか汗臭いが勿論そんな事は無くて、大変爽快である。一人稽古の汗を酒風呂で流す、贅沢なんだかおバカなんだか、何とも云い難い行動であるが、そんなこんなのこの数日なのである。『男山』の後には『名倉山』が控えている。『名倉山』も無くなる頃には、藤原紀香バリ美肌中年が誕生しているハズ。

余談

一回に入れる酒の量を知りたくてググった際に、『酒風呂の日』ってのがあるを知って驚いた。ってか、そもそも『日本記念日協会』なんてのがある事に更に驚いた。で、更に追ってみると、この協会の代表はめったやたらと『○×協会』を主催している。日本一協会、日本三大協会、日本丸型ポスト協会、日本プロポーズ協会、etc。全部書くのがアホらしい位。殆ど『職業:協会代表』の世界である。暇な人は自分で確認して欲しい。ちなみに日本ポニーテール協会ってのも主催してて、日本ポニーテール大賞ってのを毎年贈ってるらしいのだが、この賞の受賞者は人間だけでなく、競走馬も入ってたりするのが泣ける。サラブレッドはポニーぢゃねえだろ、って突っ込みは思うだけにしておくのが大人の態度であろう。と云うより、そういう次元の問題では無い、と云う所だろう。